富士山の泥 誕生秘話

「富士山の泥」の効力を発見

1962年、陶芸家細川秀年氏が富士山の土の魅力に引かれ、京都から富士山麓・山梨県鳴沢村に移住。しばらくすると京都での土いじりで、かさかさに荒れた手やしもやけ、ひび割れから解放され、高冷地にもかかわらずスベスベの手になったことに気づきました。もともと陶芸原料として使用していた富士山鳴沢村の泥土の効力に憑りつかれた細川氏は、その後入浴に利用すると神経痛、冷え症に悩む人にも有効性があると判り、翌年山梨県薬剤師協会や地元病院の先生も加わって「富士山の泥」の本格調査を行うことになります。
<旬刊誌:美と健康から資料抜粋>

医薬部外品の認可を得た「富士山の泥」

その後、(財)中央温泉研究所で成分分析や有害成分の有無などを調査し、学術的な研究と検査を重ねました。主に妊産婦や新生児を対象とした医療の現場で臨床実験を繰り返した結果、「富士山の泥」は皮膚細胞等に有効性があると実証され、1972年10月5日厚生省(現厚生労働省)より薬用入浴剤として医薬部外品(承認番号:47D-第287号)の認可を取得しました。 

「富士山の泥」は薬用入浴剤「ひじりこ」に
商品化のため地元の名士や企業と協力して、富士山麓・鳴沢村の採掘地から良質な泥土を厳選し、忍野村の工場で泥土を粉砕、粉末、富士山麓の地下水でろ過、更に150℃の高温で1日間滅菌、冷却。250メッシュの粉末に精製した後、パッケージ化に成功。そして1973年3月、(株)フジビケンより薬用入浴剤「ひじりこ」のネーミングで発売を開始しました。以降、週刊誌・スポーツ誌等の紙媒体やTV・ラジオで紹介され、有名百貨店でも限定販売されるほど美容業界で話題となりました。

「ひじりこ」化粧品として商品化へ

医薬部外品の有効性及び「富士山の泥」に含まれる天然ミネラル群のうち、主成分であるケイ素(ケイ酸)に着目し、1993年9月、 (株)フジビケンから(株)五代産業(※以下弊社)が原料の全量を買取り、化粧品開発に着手。1996年1月、提携工場との共同開発によって厚生労働省より、原料名「聖泥」として化粧品製造承認(承認番号(08C)0188号)を取得しました。これにより、弊社は「富士山の泥」の希少な優位性と美肌作りを第一に考えた自然派化粧品「ひじりこシリーズ」の製造をスタートし現在に至ります。

純日本製、採掘不可能な希少な原料

「富士山の泥」は、今から三千万年前の富士山の誕生時、噴火により海底の処女水と貝類、海藻、魚類が化石化し蓄積されたミネラル分を豊富に含む鉱泥です。この弊社製品の原料となる「富士山の泥」は当時、富士山麓鳴沢村の一部の地域のみ限定的に採掘されたもので、希少価値の高い原料を日本で所有しているのは弊社のみです。当時の採掘地は老人福祉センター、公民館を併設した鳴沢村総合センターが建造されており、2013年には富士山が世界文化遺産に登録を機に、今後の採掘は不可能になりました。(弊社での原料の在庫は豊富にあり、今後の製造にも何ら問題がありません)

「富士山の泥」の発見から半世紀以上の時を経て生まれ変わった、弊社オリジナル製品である天然ミネラルが豊富な自然派化粧品「ひじりこシリーズ」は、日本を代表する化粧品として必ずや皆様にご満足いただけるものと確信しております。